内部監査とは

1.内部監査の目的
(1) 組織は、その運営が継続して品質マネジメントシステムの要求事項に適合することを実証するためにその活動の内部監査を実施する。

(2) これらの監査において、品質マネジメントシステムがISO9001又はISO14001、ISO45001,ISO17025、
他の対象となる基準文書(適合性)の要求事項を満足するかどうかチェックされる。

(3) それらの監査において、組織の品質マニュアル及び関連文書に述べられている要求事項が

(4) 内部監査で発見された不適合は、組織の品質システムの改善にとって価値ある情報を与えるものであり、したがってマネジメントレビューに対するインプットとして用いられる。

2.内部監査の組織
(1) 内部監査は、文書化された手続きに従って実施される。

(2)内部監査は、品質マネジメントシステムの各要素が最低年一回チェックされるよう計画される。
大きな組織では、品質マネジメントシステムの異なる要素又は異なる部署が年を通じて監査されるような計画を設定するのが有益かもしれない。

(3)品質管理者は、通常監査プログラム管理者であり主任監査員であることをお勧めする。

(4)品質管理者は、監査が設定された計画に従って実施されることを確保する責任をもつ。

(5)そのような監査は、監査対象の運営に関する十分な技術知見があり、監査に関する技能と
プロセスを訓練された、資格づけられた者により実施される。

(6)品質管理者は、組織の品質マネジメントシステムと認定要求事項に精通した人物が使える場合は、監査を遂行する任務を委任してもよい。

(7)広い技術分野で実施している大きな組織では、品質管理者の管理
下で複数人数の監査チームにより監査が実施されることが必要かもしれない。

(8)小さい組織では、監査を品質管理者が一人だけで実施してもよい。しかしながら、経営者は、
品質管理業務が良好に実施されていることを確保するため、品質管理者の活動を監査する 任務を他の人物に与えることを確実にする。

(9)資源が許す限り、監査員は監査される活動に対して独立していなければならない。職員は、他に代替方法がなく、また、有効な監査が実施されたことを証明できる場合を除き、自身の活動又は自身の直接の責任下にある活動を監査してはならない。組織は、監査された活動から独立していない職員メンバーによって実施された場合には、内部監査の有効性をチェックすることに特別の注意を払う。

(10)組織が、移動場所において業務を行っている場合は、これらの活動を監査プログラムに含めること。

(11)顧客又は審査機関である他者によって実施される監査は、内部監査義務を置き換えるもの又は超えるものと見なすことはできない。