IATF16949内部監査の活用を2ケ月に1回で実施

長年、IATF16949のコンサルを多くの企業に指導してきた中で、審査を無事終了してIATF16949を取得された後は、その企業様との関係はなくなります。しかし,その後の指導先の企業様のIATF16949マネジメントシステムの運用にいつも不安を感じていました。最近IATF16949を指導させて頂いた企業様から、IATF16949取得後のコンサルも引き続くさせて頂く機会を頂くことになりました。

そこでいろいろ考えた中で、コンサルの内容は、2ケ月に1回の内部監査を実施してもらうようにして、私もゲストとして立ち会い、そのIATF16949の内部監査の終了後に、所見、アドバイス,指導の研修を行うことにしました。企業様の内部監査の実施中は一切、口をはさまないことにしています。

IATF16949マネジメントシステムの運用をレベルアップさせるために、定期的な内部監査を活用するのは効果的な方法です。内部監査を2ケ月に1回実施することで、組織は以下のような利点を得ることができます。

(1)プロセスの監視と改善
定期的な内部監査は、マネジメントシステムの各プロセスを監視し、適切な運用を確保するのに役立ちます。監査結果を活用して、プロセスの改善と最適化の機会を特定できます。

(2)評価と適合性の確認
内部監査を通じて、IATF16949規格への適合性を確認できます。これにより、規格に準拠するための努力が継続的に維持され、適切に運用されます。

(3)問題の早期発見
定期的な内部監査は問題や不適合事項を早期に発見するのに役立ちます。問題が特定された場合、適切な対策を講じて修正できます。

(4)チームメンバーの意識向上
内部監査を通じて、組織内のメンバーは品質管理システムの要件や重要性についての意識が向上します。メンバーは監査プロセスを通じて学び、資格を向上させることができます。

(5)マネジメントのサポート
IATF16949内部監査結果を経営陣に提供し、マネジメントはプロセスの健全性と品質管理システムの効果に関する洞察を得ることができます。これにより、マネジメントは適切なリーダーシップとリソースを提供することができます。

(6)認証機関との準備: 内部監査を継続的に実施することは、外部認証機関の監査に備えるための準備となります。組織は内部監査を通じて自己評価を行い、外部監査に向けて適切な状態を維持できます。

2ヶ月に1回の内部監査サイクルは、品質管理システムの効果的な運用と改善に適しています。組織は内部監査プロセスを継続的に改善し、品質と適合性を確保するためにこのサイクルを活用できます。また、内部監査は組織の品質文化の一部として定着し、品質へのコミットメントを強調します。